2019-05

book

岩田一平, 珍説・奇説の邪馬台国

邪馬台国の解説書だが、大和説や九州説などのメジャーどころだけではなく、いわゆるトンデモ説も真面目に解説しているのが売り。それも単に文献を漁るだけではなく、提唱者本人へのインタビューを多数実施している労作。ジャワ島説、新潟説など一見荒唐無稽な説も提唱者本人は大真面目で、どれも一理はあることがよく分かる。
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川村元気, 億男

小説仕立ての自己啓発マネー本。2014年に映画化もされている。 お金との付き合い方や幸せな人生を考えるヒントが散りばめられている。充分なお金を得ることで欲が奪われてしまう気持ちは良く理解できる。
diary

おそらく最後のニース出張

ニース出張も気がつけば3回目。おそらく仕事で来るのは今回が最後となるはず。 日本からの直行便がない都市で、もうプライベートで来ることもないだろうと思うとさすがに感慨深い名物のスープ・ド・ポワソンも食べ納め海辺の街はやはり歩いているだけで楽しい
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ひろゆき, 無敵の思考 誰でもトクする人になれるコスパ最強のルール21

ひろゆきらしい飄々とした生き方の指南書。 表題にもなっている "無敵" とは、自分の軸で幸せを感じられるということ。その意味で、ただの消費者よりもモノづくりをする人は "無敵" になりやすいという考えは納得できる。
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我孫子武丸, 0の殺人

先日に続き、もう一冊我孫子武丸。 何を書いてもネタバレになりそうなので書かないが、ミステリとしての完成度はこちらの方が高め。前作でも垣間見えていた作者のユーモアが円熟してきているのが感じられるのも良い。
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我孫子武丸, 8の殺人

我孫子武丸のデビュー作を今更ながら。 正統派な本格ミステリ。8の字型の館やその平面図、作中で語られるミステリ談義など、まさに本格ミステリたらんとしていることが伝わってくる。
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おおたとしまさ, 受験と進学の新常識 いま変わりつつある12の現実

受験をテーマにしているが、小手先の受験テクニックではなく、もう少し広い視点で現代の教育や学力を扱っている。最難関校以外も含めて、進学の選択肢が一望できるのも良い。 思考コードなどの新しい学力の評価軸や、それを踏まえた大学入試改革が掴めるのもポイント。