組版はワープロ打ちそのままで、校正も不十分な箇所が目立つが、内容は圧倒的に面白い。
最初は私物の台本を売っていたのが、古本屋で仕入れるようになり、市中の古本屋を回るようになり、泊まりがけでせどりに出るようになり、果ては古本屋組合の市場で仕入れるようになり、と転がるような商売の流れがたまらない。
著者がコンピュータにはそれほど詳しくないと公言しているだけあって、技術面ではあまり読むべき所がない。しかしながら、商材である写真集の物理的な管理方法や、それらを売り切るテクニックには見るべきところがある。
元海上自衛隊潜水艦長の著作だけあって、現在の海上自衛隊の状況がよく伝わってくる。
3章の第二次世界大戦における日本海軍潜水艦作戦に多くのページを割いているのが特徴的で、海軍時代から続く潜水艦運用の問題点が浮き彫りになっている。このあたりは興味がないと少々退屈になりがちなところではあるが、他の戦史本よりははるかに読みやすくまとめている。
ただただ全国の古書店をまわるだけのユルい旅行記なのだけれど、著者の古書へのこだわりや古書店への思いやりが伝わってきて和める作品。
私は最近はサラリーマンをしているのとネットで古書が買えるようになったのとで古書店巡りはご無沙汰しているが、その楽しさを思い出させてくれる。
電子辞書を買い換えた。5年ほどDD-IC500Sを愛用していたが、もう少し大画面で、英語関係の収録辞書の質が良いものが欲しくなったので。
以下の条件で選び、SIIになった。他社製品は、タッチパネルのせいで、キーボードが隅に追いやられているのが気に入らない。
ユニストアで、42,300円 (税・送料込、専用セミハードケース付) 。
さすがにオライリーらしく、骨太なHackが並ぶ。
VBAを使用するものも多いので、そのあたりを触ったことがない人だと少々苦しいかもしれないが、手元に置いておいて損することはない一冊。とりあえず目次は眺めておいて、あとは必要なときにめくる使い方となりそう。

お仕事で北京へ。
ネットカフェをテーマにした本なのだけど、著者は好きでそんな生活をしているようにしか見えない。それなりに学歴も技術も知識もあり、その気になれば実家にも戻れる様な立場だからか。"高等遊民" という言葉が何となく思い浮かぶ。
鏡に映った自分が上下は変わらないのに左右が逆転したように見える、という古典的な謎に答える本。
従来述べられてきた仮説 (たとえば人間の体がほぼ左右対称なことに起因するという対称仮説など) がきちんとサーベイされ、それぞれの問題点もよくまとまっている。
それらを踏まえて提唱される、筆者独自の多重プロセス理論は見事。人間が無意識のうちに、自身の鏡像と文字の鏡像を全く異なる座標系を用いて処理しているという事実は、指摘されるまでなかなか気づくものではない。
石油はもはや戦略物資などではなく、国際市場で流動的に取り引きされるコモディティであるという主張。地政学的なリスクよりも、投資マネーの動向による価格変動のリスクの方がはるかに大きいという点は同意できる。
現在の国際石油市場の様子、OPECやメジャーの凋落など、この一冊で現在の石油を取り巻く状況がよくわかる。おすすめ。
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