読み物として読み飛ばすにはよいのだが、アラを探せばいくらでも出てくる。特にデータの信頼区間の無視や論理の大きな飛躍が散見されるのは残念。田端氏は統計の専門家ではないと思うので仕方ないとは思うが、データスタジアムがついているのならばもう少し頑張って欲しかった。
いろいろあって自宅のWindows XP環境を再インストールする。以下、前回再インストール時のメモの改訂版。
歴史人口学というのはこの本で初めて知ったのだが、いわゆる歴史学以上に推理の要素を含み、イデオロギーの要素も少なく、私のような人間の興味をそそる。
本書は速水先生の自分史のようなところもあり、研究を進める上での苦労がしのばれるのも興味深い。中でも史料データベースの作成に伴う苦労がたびたび述べられているが、このあたりは自分のようなコンピュータ屋やデータベース屋とうまく連携できる仕組みが何かできないものか、と強く思う。
当事者ではない (小学生の子供がいるわけではない) 私のような人間にとって、小学校での英語教育というのはまるで他人事の世界だった。しかしながら本書で解説されている、中央教育審議会を中心とした小学校英語必修化の現状をみると、山積した問題に疑問を覚える。著者が実際の英語教育に携わっている方ということもあり、現場レベルでの懸念がよく伝わってくる。
よく日本の鉄道の正確さは世界一だというようなことを聞く。今までは漠然と日本人の几帳面さが原因くらいに考えていたが、本書はさらに一歩踏み込み、正確さの起源を江戸時代の参勤交代にまで求めている (さすがにちょっと眉唾だと思うところもあるが) 。
定刻発車を維持するための工夫の数々は、他のジャンルでの運用、たとえば通信や各種サーバ管理などに携わる方々にも参考になる部分は多くあると思う。いかに並列化を行うか、いかに障害の波及範囲を押さえるか、いかに回復しやすい設計を行うかなど。
少々説明が冗長に感じるところもあったが、私のような非鉄な素人にはこのくらいがありがたい。おすすめ。
Webを徘徊していたら、なぜか超くえすたぁずに流れ着いた。なぜか手元には、1990年に発売され当然絶版となっている初代「だいす☆くえすと」のパッケージがある (つぅ、すりぃ、そろすぺしゃる、もある) 。
久しぶりに取り出してルールブックを眺めていたらどの職業が有利かが気になってきたので、初代をrubyスクリプトで書いて回してみる。とはいえ、真面目にシミュレーションすると結構倒なので、以下の制限を付ける。
このゲーム、ある意味で紙切れ一枚のルールが肝であるわけで、専用のダイスがなくともプレイは可能だ。もちろん、あった方がプレイしやすいけど。そのため、超くえすたぁずのページでもルールは公開していない。スクリプトを公開するのはそのルールを公開することに等しいので、公開は避けて結果だけ書くと以下の通り。
| 職業 | 平均レベル | 平均獲得ゴールド | 平均獲得経験値 |
| ファイター | 1.07 | 5.34 | 2.55 |
| クレリック | 1.12 | 7.85 | 3.46 |
| メイジ | 1.08 | 5.74 | 2.60 |
| シーフ | 1.04 | 6.08 | 1.82 |
冒険者の大半がレベル1で死亡するというのはほぼ予想通り。クレリックはバンパイアに当たったときの美味しさが大きいか。
というわけで、これから「だいす☆くえすと」を遊ぶ人はクレリックを選ぶのが少しだけ得、ということになる。
集団の中の人々が意見の多様性を持ち、独立に行動し、身近な情報を利用できる状況で、各人の意見を集約するメカニズムを導入してやることで、正しい意志選択が可能になるとのこと。確かにそう指摘されると思い当たるところはいろいろある。自分のまわりだけをみても、オープンソースソフトウェアの成功や、(効率的な) 株式市場などが思い浮かぶ。
本書中で数多くの例が紹介されているが、本当に上の様な条件を満たせば正しい選択が可能になるのか、もしくは都合のよい例を集めているだけなのか、という点だけは疑問に残る。
流行のキーワードの入った題名にあざとさを感じながら手に取ったが、これが大当たり。
消費者金融の現場の問題点のみならず、消費者と金融庁の確執や銀行をも巻き込んだ業界再編など、高い視点からの解説も豊富。また、90年代以降の消費者金融の急成長から、最近のアイフルの営業停止、そしてグレーゾーン金利まで、最新の状況にも触れられているのもうれしい。この分野の一冊目としてもおすすめできる内容。
リスクをはかるには、危険か安全かの二分法ではなく、統計に基づくリスク評価が重要というお話。
年間死亡率に基づく標準化されたリスク比較セットをモノサシとして使用するべきという考え方は合理的に思える。

いつの間にか、東京電力の支払いにクレジットカードが使えるようになっていた。
カードで払うとポイントが貯まるのだが、口座振替は割引があるわけで、悩ましい。
私の現在の電気料金と還元率を考えるとカード払いでも口座振替でもあまり差がないが、ある程度電気料金の高い家庭だと、カード払いの方が得になるだろう。その辺に押されて、口座振替の割引額が上がることに期待する。
なぜか読み逃していた色川武大先生の食エッセイ。
晩年の色川先生は肥満気味であり主治医の先生にも痩せるように言われているのだが、それでいて屁理屈をつけながらも喰いたい放題となるところが実にユーモラス。
また、2〜30年前の東京の食い物屋の描写が実に良い。自分は懐古主義ではないが、それでも当時の個性的な食い物屋の数々には心惹かれる。そのうちのいくつが、いまだに残っているのだろう。
著者の松永氏は、農学で修士号を取得した後、新聞記者を経て科学ライターという経歴。さすがに専門の農学の知識は深く、参考になる。
また新聞記者の経歴を生かしてか、多くのページがメディアリテラシーの話に割かれている。食品報道だからといって特別なわけではなく、ジャーナリズムを正しく利用することが重要であるのは他の報道と変わらない。
例年 (2003年, 2004年, 2005年) 購入している超整理手帳を購入しようか迷っている。
というのも、今年に入ってからスケジュール管理を職場のサイボウズで行うようになったので、紙の手帳の利用頻度が大きく落ちているのだ。職場のサイボウズにはノートPCがないとアクセスできない (職場にはVPNを経由しないと繋げないので通常の携帯電話等からのアクセスは難しい) という大きな欠点があるのだが、チーム内でスケジュール帳を共有する必要があるので使わざるを得ない。
現状は仕事関係はサイボウズ、プライベートは紙の手帳、と使い分けることになってしまっている。仕事とプライベートの切り分けができているというのは悪いことではないのだが、ポケット一つ原則に反する上にコウモリ問題があるので本当は避けたい。とはいえ、休日の外出はノートPCを持ち歩かないことが多いため、サイボウズへの一本化は難しい。携帯電話のスケジュールとサイボウズを連携させる携帯スケジュールシンクなら上手くいきそうな気もするがどうか。
今日は一日だけ夏休みをとることにした。プレーオフと日本シリーズのためにわざと夏休みをとらずに温存していたのだが、マリーンズがレギュラーシーズンで敗退したので宙に浮いていたのだ。
そんなわけで映画を観に行く。渋谷シネ・アミューズで上映中の明日へのチケット。
ローマへ向かう一本の列車の中で起こる三組の物語を、エルマンノ・オルミ、アッバス・キアロスタミ、ケン・ローチの三監督が描く。公式ページではオムニバスではなく共同長編とされており、三つのエピソードは、ほぼ全行程を同乗するアルバニア人家族を間に挟みつつ、微妙な距離を保ちながら語られる。どのエピソードも、列車を降りた後の明日を想像させるものになっており心地よい余韻が残る。おすすめ。
ToDo/ToBuy
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