我々は普段から職場やサークルなどで、無意識に他の人とキャラがかぶらない様に行動しているわけだが、それを理論立てしたものがポジショニングマップ。
ただし、例題として用いられているのが、七人の侍、プロ野球、サッカー、ショムニ、太陽に吼えろ、と、ちょっと偏っているのはいかがなものかと。 これらの知識がない人へのフォローは一切ないので、そういった人々には例題がまったく理解できないのでは。 私はスポーツ関係は非常によく理解できたが、テレビドラマ関係はまったく理解できず読み飛ばすしかなかった。 読者全員が知っている例題を探すのは難しいとは思うが、もう一工夫欲しいところ。
また、実際にポジショニングマップを作成するにはコレスポンデンス分析などの手法を用いる必要があるが、それらの説明はほとんどない。 関連ツールへの言及もあまりない。
ところで、この本を読んでいて見直したくなって七人の侍のDVDを購入しようとしたが、エラく高い。最近のハリウッド映画を中心としたDVD値下げの流れに逆行している。確かに名作だというのはわかるが、もう十分に元は取ったはずなのだから、そろそろ多くの人に観てもらえる価格で出しても良いと思う。

ベースボーロジーは野球文化學會の刊行している論文集。まずは1999年に発行された第1号を読んでみた。
著者は比較的年輩の筋金入りの方が多く、"あの頃の「阪急ブレーブス」" や "外来語受容形態としての明治野球用語解説" 、 "「紀元ハ、二千六百年」下の日本職業野球聯盟" など、懐古系のコンテンツに力が入っている。このあたりはなかなか商業出版にのらないところなので嬉しいところ。
また、セイバーメトリクス的コンテンツとして、"野球における統計的解析" もある。こちらは野球でよく言われるジンクスの検証を行ったもの。 フランチャイズ効果のない高校野球においても後攻有利の傾向が見られるという発見は興味深い。とはいえ、近年の傾向はまた異なっている可能性も高いので、再検証が必要だとは思うが。
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